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サハラに舞う信条2 ~道徳的肉体・後編~

山笠のため、1ターンのお休みをいただきました、
どうもお久しぶりです。前田です。

さっそくですが、そろそろ延び延びになっていた
イスラムを考えるシリーズの続きを書きたいと思います!

ちなみに前編のエントリー日をみてみると、5/22となってました。
ペース的には隔月連載って感じですかね。


というわけで2ヶ月も前の話なので、
まずは前編の内容をさくっとおさらい!


イスラムっぽい格闘技って何かないのかな??
 ↓
「クラッシュ」ていう、モンゴル相撲っぽい競技があった!
 ↓
しかし、それ以上にイスラムっぽい格闘文化があるのです!!
 ↓
その名も



 ズルハネ(力の家)!!

b0006449_1281561.jpeg













でっかいジャイアントコーンじゃないですよ。



いきなりイカついおっさんたちが
みんなおそろいでよくわかんない塊を持ってる写真は
ちょっと刺激的でしたね。


というわけで、順を追ってズルハネを説明してみませう。


前編でも触れましたが、ズルハネは「戦わない」競技なんです。

言ってしまえばボディビルディングのようなものです。


しかしズルハネがそれと一線を画すのは、

戦わないけど、「戦うために」、言い換えれば「戦いに備えて」
鍛錬をすることがズルハネであるということです。

ズルハネは、その競技自体の名前ではなく、
そういった鍛錬をする場所の名称であり、イランでは
いたるところに存在するそうです。


で、具体的にどんなことをしているのかというと、
写真のおっさんもとい、おじ様たちは棍棒をフリフリして
身体を鍛えているのです。(片方で20kg~、重いもので40kg以上あるそう!)

他にも鉄の弓を引いたり盾を構えたりと、実戦的な筋力をもくもくと鍛えるのです。

ズルハネ内では、延々とコーランが流れており、
太鼓の拍子に合わせて皆一斉に同じ動作を繰り返します。

そしてひととおり動作が終ると、クルクルと舞を舞うように
クールダウンを行います。

言葉でだけ説明するのもなんなので↓
●Youtube

(棍棒を投げてキャッチするパフォーマンス的な動きや、前述のクールダウンの映像もあるので、
そちらも注目です)

作法や儀礼に厳しく、精神性の高い競技のようです。



さて、こんなズルハネなのですが、
「神のために」「来るべき日のために」鍛錬しておく
というのが根本の精神です。

端的に言えば、
自己の欲求や利益にもとづかず、
公共のため、また客観的に善だと思われることを為すというのは
道徳的行為であるという。
(カント論。細かいことを説明すると、とーーっても長くなるので割愛)

そしてまた、自己の能力を高めることは道徳的行為だと
カントは述べました。

 *カント:以前も書きましたが、ドイツの哲学者。道徳哲学を論じた。
      前田は学生時代、カントの著書と1年間かけて格闘した甘酸っぱい思い出がある。




ズルハネで鍛えた肉体は、

いわば神に捧げられた肉体なのです。

「神」と書くと仰々しく、また宗教色が強く感じられますが、

「神」を「公共」または「客観的善」の比喩であるととらえ直すと、

その本質が少し見えてくるような気がします。


そういった意味では、ズルハネで鍛えた肉体は正に、
「道徳的肉体」と言えるのではないでしょうか。

そこに「善なる意志」があれば。


…と、また語りが長くなりそうなので、ここらで打ち止めにさせていただこうかと思います。

お付合いありがとうございました~。
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