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杯は右手に

ついにGWも明けてしまいましたね。
連休中に部屋を片付けるつもりが、全く片付かなかった前田です。

ま、まぁまだ8日と9日が残ってます。今度こそ片付けます。



さて、前回イスラムの話をいかにも次回に続く的に書きましたが、
ちょっと予定を変更です。

今回はワフーなお話、もとい和風なお話です。


先日、とある居合い道場にお邪魔し、さらに別日、聖福寺のお池の上でお茶のお手前をいただいたりと、
ワフーな体験が立て続けに起こったので、そこで聞いたお話をさせていただこうかと。


さて、唐突ですが、皆様は

「酒飲みは左利き」

という言葉を聞いたことはおありでしょうか?

ちまたでは、
酒飲みの人のことを指して、左利き、あるいは左党などといったりするらしいです。


この言葉の由来には諸説あるそうで、

工具の“ノミ”を持つ手(左手)と「飲み手」をかけて、

酒飲みのことを左利きという説。


一人酒をする際、

左手に杯を持ち、右手で酌をすることから、

酒飲みは左手に杯を持つ、という説もあります。



ところで我が身をふり返ってみると、わりと左手でグラスを持っていることが多い気がします。

あぁ、前田は酒飲みなのか。と思いきやところがどっこい、

自分の場合、おつまみにすぐ手が伸びるので、お箸を持つ利き手(右手)を空けておきたい
との理由で恐らく左側にグラスを置くことが多いのではないかと分析しました。



まぁそんなことはさて置いて。




では表題の「杯は右手に」が意味することは何か。

お酒の飲みすぎやおつまみを食べ過ぎることを戒めることか?


否ッ!!


これは居合いの先生に教えて頂いたお話なのですが、

武士はたいてい左手に杯を持っていたそうです。

なぜなら、右手を空けておくことで、いつでも刀を抜き打つことができるようにしているんだとか。


居酒屋など、大勢の人間が集まるような場所では、

どこから切りつけられるか分からないので、常に左手に杯を持つそう。


しかし、他に誰もいないような場所で人とお酒を飲む場合、

左手に杯を持つと、いつでも刀を抜けるぞという姿勢をあらわすことになり、

ひいては相手への猜疑心・警戒心のあらわれと取られてしまうとのこと。


なので、敵意がない相手と一緒に酒を酌み交わす際は、

敵意がないことをあらわあすために、右手あるいは両手で杯を持ち、また酌をするそうです。


そういった意味で、誰もが右手(利き手)に杯をもってお酒を酌み交わすことのできる世の中であれという

比喩的な表現として「杯は右手に」と題した次第であります。


なにも物騒な話ではなく、

心の武装を解いて、お酒を飲み交すことが出来ることの幸せを感じるができればと

今宵は右手に杯を持ちたいと思います。


SBSH02161.jpg
聖福寺でのお茶会の様子。
同寺は、福岡にある日本で最初の禅寺。







-余禄-

この右手を空けておく作法は
座して人と対峙する際、刀をどこに置くかによって相手への意思表示が変わることとも考え方は同じです。

つまり、

左側→右側→刃を自分側に向け正面

のように、刀をより抜き難い場所に置くことで、相手への態度をあらわすのだそう。


腰から抜いた刀は、普通は左側に置く。

相手への敵意がないことをあらわす際には右側に。

さらに、身分が上の人間と相対するときは、

自分の正面に刀を置き、平伏する。


余談ですが、坂本竜馬が暗殺された際、

竜馬は相手が右側に太刀を置いたことに油断したとも言われています。


ところが下手人は左利きであり、

居合いを用いて右側においてある刀で切りつけたそう。



正座をして礼をするときは、

先に左手をつき、次に右手をつけてから頭を下げる。

起きるときは、右手から先に戻す。

この作法にも、
何故こんな順番なのかという理由がしっかりとあるようです。


そういうことを読み解いていくと、作法って面白いなー、作法って美しいなとしみじみ思った今日この頃でありました。
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