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  1. 福澄です

    福澄です

    2010-09-22 (Wed) 01:53

    思わず反応してしまいました。
    私の元職は、まさにSPring-8に関係した、姫路工業大学理学部でした。ですから、ここは、更地(に近い)の頃から、建設の様子を眺めておりました(^^)

    いくつか薀蓄を…
    ・最初は(計画段階)SPring-6でしたが、建設中に海外にその大きさ(大きかったんだったかな?)の施設が出来たので、世界一になるため、急遽8に変更になった、という経緯があります。
     因みに、数字はエネルギーを表してる
    ・この施設は、7・8月は休止して、メンテナンス期間に充てられます。これは、関西電力に「電力需要が増える夏場には休止するから、代りに電気代を安く設定して」と交渉したからです。
    ・はりまと、どこかもう一箇所、候補地がありました。播磨に決まったのは、岩盤がしっかりしていた(軌道が狂わない)から(と、相生出身の大物議員のおかげ、でしょうな(笑))。
    ・ドンだけ岩盤がしっかりしているか、っていうエピソードとして… 分厚い岩盤なので、SPring-8の現地では「アース」が取れません。アース線だけで、1km以上あるんですよ(麓まで引っ張ってる)。因みに、電源の方は、もっと遠くから、高圧電線で直接引いてきています(、当然ながら)。
    ・おまけ(番外編) 福澄が姫工大への赴任に向け、引越し準備をしている時…部屋の中から、SPring-6を作ります!って(決定したときの)新聞記事切抜きが出てきました。学生時代から、自分が好きな分野(行くところ)が、なんとなく引っ掛かったんだなぁ(霊感? 神の導き??)、と感慨深かったものです:-)
  2. 梓書院副島

    梓書院副島

    2010-09-22 (Wed) 18:58

    コメントありがとうございます。
    まさか福澄先生からコメントを頂くとは思いませんでした(笑)

    先生がSPring-8の歴史を見てらっしゃったとは、驚きでした。本当に山の奥にありますよね・・
    色々な豆知識も、とても楽しく拝見させていただきました。
    最初に6GeVで建築していたのに、世界一になるために8に変更した気概が面白いです。(笑)
    岩盤や、アースのことについては初めて知りました。これだけ高電圧を使っているのに、アースを引くのに一苦労だなんて、本当に大変な施設だと思います。
    おまけ、は本当に運命的ですね!

    楽しいお話をありがとうございました!
    是非またブログに遊びに来て下さいませ。

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日本一大きなドーナツ?

こんにちは、今回担当の副島です。
今年は残暑が長引くという恐怖の予報を幾ばくか裏切って、最近は朝夕が涼しく秋の気配を感じるここ福岡です。
とはいえ、日中になれば夏に逆戻りするような太陽光が降り注ぎ、秋はどこかへ逃げてしまっているようです。


さて、夏から秋に移る今日この頃、ですが、弊社の「季刊邪馬台国」も秋号107号の発売に向けて編集作業を進めさせて頂いている真っ最中です。
10月中頃にはご愛読の皆様の手にお届けできるかと思いますので、今しばらくお待ちくださいませ。

さて、今回の特集は前回の「鏡の年代論」に引き続き、古代年代論徹底批判・第2段と銘打ち「纏向遺跡の年代論」として、主に炭素14年代測定法に基づいた議論を展開しております。
安本美典先生の巻頭特集では、歴博さんの発表をはじめとする炭素14年代測定法の全体像から、問題点、それに基づく纏向遺跡諸古墳の年代議論を行います。
それに引き続き、「そもそも、炭素14年代測定って何ぞや?」という方へむけて、新井宏先生による「易しい炭素年代の科学と統計学」を掲載しております。(やさしい…?)

さて、今回のメインテーマとなります「炭素14年代測定法」。
これについては以前より「季刊邪馬台国」でも何度も登場していますし、Wikipediaを覗けば概要は記されていますので説明の必要は無いかと思いますが(Wikipediaって便利ですね!)、つまり炭素14という炭素原子の数を指標にして年代を測定する、という方法です。
その数を数える方法として、以前はとても時間のかかる方法(β線測定法)を用いていたそうですが、最近ではもっと早く、もっと正確に数える方法としてAMS(加速器質量分析)法というものが用いられるそうです。
これは試料に残っている炭素を種類ごとに直接数える、という方法なのですが、いろんな物質に含まれている炭素をそのままで観測できるわけではありません。少し難しいのですが、化合物になっている炭素原子をイオン化することでばらばらにします。そしてこの炭素をバラバラにする際に必要なのが、「加速器」によるイオンの高速エネルギー化です。これにより、観測の際に邪魔になる同じ重さの物質を分解します。
このAMS法のすごい点は、測定サンプルが少しで(0.1mgでも)よく、精度の高いデータが得られるまでの測定時間が大幅に短縮されることです。
これによって、今までサンプルが少なくて測定できなかった、土器についたコゲ、とか食べ残しの骨、とか、そんなものまで測定できるようになったそうです。

しかし、それゆえにサンプル採取場所による恣意的な誤差など、データを議論する上で、様々な課題が出るようになりました。
これらの誤差については今号の邪馬台国でも色々と検討いたしております。
精度の高いデータが、簡単に得られる、とはいっても、それを検討し議論するのは人間で、そこに恣意的な思惑が入ればどんなデータも意味の無いものになってしまいます。データを扱う上では、あくまで、「説明にデータを用いる」のではなく、「データを人が説明する」ようにならなければならないのでしょう。



さて、以下は前述とあまり関係のない話。


私が「加速器」、と聞いて思い出したのが、学生の時に見た大きなドーナツでした。
ドーナツ?と思われた方に、こちらの画像。

SPring-8.jpg

山をひとつぐるりと回るドーナツです。
この巨大な建物の名前は「SPring-8」といい、兵庫県播磨にある理研とJASRIにより運営されている「大型放射光施設」であり、大きさとしては日本一の放射光施設です。
放射光というとものものしいのですが、いわゆるレントゲンとかで使うX線なんかもこの放射光の中に含まれています。
このドーナツ状の建物の中では、加速器を使って電子をどんどん加速させていき、光と同じくらいの速さまで速くしています。そして、それを無理やり曲げた時に出る光が放射光で、この放射光から得られるビームはまっすぐでかつ高精度のため、普通の電子線では精度が悪く測定できないナノやバイオの分野で特に活用されています。
かつての「和歌山毒物カレー事件」で使われた毒物が砒素だと判別した、という話題でよく知られているかもしれません。
さて、私は大学時代こっそりとそういう分野に潜り込んでいたため、この施設に何度かお世話になりました。
何度か、です。このように日本一の大きさの施設なので、全国の研究機関から使わせてくれ、という申請があるので直接契約している研究室以外は「共同利用」ということで、一年に1週間くらいしか使うことができないのです。
このドーナツの中には、ぐるっと、62個のブースがあって、それぞれの場所に応じた実験が同時に行われています。放射光施設の中に入る際には万一身体に有害な放射線を浴びていないかを調べるために、放射線バッチをつけなければなりません。
施設は写真からも分かるように周りを山に囲まれた場所にあります。(夜はとてもきれいに星が見えるんですよ!)自分たちのように九州のような遠方から出張してくる人間も多いため、敷地内に宿泊施設や売店、食堂が完備してあります。
使用できる時間が限られていましたので、出張時は24時間交代制で測定を行っていました。深夜は寝ないように一生懸命だった記憶があります。測定時間が長いので・・最終的には疲労困憊で新幹線に乗るわけで。
しかし、なんだかんだとこういう測定出張は楽しかったな、という思い出があります。こういう場で先輩方の大発見に立ち会うことも多かったので、今回は何が見つかるんだろう、というドキドキがありました。
自分は、というと、まあそこは置いておいて。


長々と思い出話を書いてしまいましたが、この辺で。
文献の世界と思っていた古代史の分野にも物理や化学など、実学が絡んでいるとまた違った視点から面白いと感じます。
全ての学問は繋がっている、ということも、よく聞きます。
理系分野?にはちょっと抵抗が・・という方も、ぜひいろんな分野を少し齧ってみてはいかがでしょうか。
同時に私自身も色々と勉強していきたいものです。
 
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  • Date : 2010-09-15 (Wed)
  • Category : 未分類
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  1. 福澄です

    福澄です

    2010-09-22 (Wed) 01:53

    思わず反応してしまいました。
    私の元職は、まさにSPring-8に関係した、姫路工業大学理学部でした。ですから、ここは、更地(に近い)の頃から、建設の様子を眺めておりました(^^)

    いくつか薀蓄を…
    ・最初は(計画段階)SPring-6でしたが、建設中に海外にその大きさ(大きかったんだったかな?)の施設が出来たので、世界一になるため、急遽8に変更になった、という経緯があります。
     因みに、数字はエネルギーを表してる
    ・この施設は、7・8月は休止して、メンテナンス期間に充てられます。これは、関西電力に「電力需要が増える夏場には休止するから、代りに電気代を安く設定して」と交渉したからです。
    ・はりまと、どこかもう一箇所、候補地がありました。播磨に決まったのは、岩盤がしっかりしていた(軌道が狂わない)から(と、相生出身の大物議員のおかげ、でしょうな(笑))。
    ・ドンだけ岩盤がしっかりしているか、っていうエピソードとして… 分厚い岩盤なので、SPring-8の現地では「アース」が取れません。アース線だけで、1km以上あるんですよ(麓まで引っ張ってる)。因みに、電源の方は、もっと遠くから、高圧電線で直接引いてきています(、当然ながら)。
    ・おまけ(番外編) 福澄が姫工大への赴任に向け、引越し準備をしている時…部屋の中から、SPring-6を作ります!って(決定したときの)新聞記事切抜きが出てきました。学生時代から、自分が好きな分野(行くところ)が、なんとなく引っ掛かったんだなぁ(霊感? 神の導き??)、と感慨深かったものです:-)
  2. 梓書院副島

    梓書院副島

    2010-09-22 (Wed) 18:58

    コメントありがとうございます。
    まさか福澄先生からコメントを頂くとは思いませんでした(笑)

    先生がSPring-8の歴史を見てらっしゃったとは、驚きでした。本当に山の奥にありますよね・・
    色々な豆知識も、とても楽しく拝見させていただきました。
    最初に6GeVで建築していたのに、世界一になるために8に変更した気概が面白いです。(笑)
    岩盤や、アースのことについては初めて知りました。これだけ高電圧を使っているのに、アースを引くのに一苦労だなんて、本当に大変な施設だと思います。
    おまけ、は本当に運命的ですね!

    楽しいお話をありがとうございました!
    是非またブログに遊びに来て下さいませ。

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